【お気軽小説】ゴムを買ってきてと頼んだら0.02mmを買ってきた女子社員が今度はニンニクスタミナ弁当ばっかり作ってくる
【小説・ノベル】
主人公・二階堂匠は残業をしていた。彼が勤めているのは教科書や参考書を出版している会社。
ゆえに学習指導要領の改訂に合わせて内容を修正し、その確認の為に残業をするのはこの時期の風物詩となっていた。
匠はある女性に声を掛ける。匠の一つ後輩で指導係を務めた榮倉清華。彼女の進捗状況を確かめようとしていた。
だが、彼女が作業をしていたのは保健体育科の教科書で、なんとも気まずい空気が流れた。
匠は清華の残りの作業をすると言い出し、申し訳ないと思った清華は手伝いを申し出る。
そこで匠はお弁当、それと『ゴム』のおつかいを清華に頼む。
匠が清華の分の作業を終えた時、清華が買い物から帰ってきた。買ってきたお弁当は「ニンニクスタミナ弁当」だった。
お弁当はいいとして、匠は『ゴム』を渡すように清華に言う。もじもじしながら清華が匠に渡したのは0.02mmのあっちの『ゴム』だった。
混乱する匠だったが、ふとあることを思いつく。清華に「俺のこと好きだったりする?」と聞くのだが、清華は否定するのだった。
「ごめんごめん」と匠は素直にその返答を受け入れた。しかし、その後清華と飲みに行くことになったのだが距離感が先輩後輩のそれではなかった。
その後、居酒屋で二人で飲んでいたのだが、どうも清華が潰れてしまったようで、匠の家まで連れて行くことになった。
清華をベッドに寝かせ、自分はソファーで寝ようとした時、清華に掴まれたのだ。
清華は潰れておらず、匠の家に来るために一芝居したいうことだった。
「俺のことは好きでもなんでもないんだろ?」と聞く匠に対して、清華は今までの想いを伝えるのだった。
そして、0.02mmとニンニクスタミナ弁当がこれから役に立つのである・・・
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